シキホール島のホタルについては詳しく調べられたものはなさそうなので、ホタルの種類を特定するため、何匹か採集して、ホタルの大家の大場先生に同定して頂いたところ、Colophotia属のホタルということがわかった。大体の種類は特定できるそうだが、完璧に同定を行うにはオスの交尾器を見る必要がある。ところがぼくが捕まえたホタルは1匹を除き、全てメスだった。1匹のオスはつぶれてしまっていて、同定に耐えないのだ。
集まっていたホタルは恐らくオスメス同数いるのだと思うが、地面近くに降りてきたのがメスが多かったということだ。交尾している個体も、地上の枯葉の上にいたものだ。このホタルは空中もしくは木の上で交尾し、それが地面に落ちてきたのだろう。そして、交尾が済んだメスは卵を産むためにその場を立ち去るのであろう。
オスは木の近くに来るまで発光しないようで、手で捕まえられる場所にいたのはメスが多かったというわけのようだ。
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