サイト内
ウェブ

海野和男のデジタル昆虫記

タムダオ

タムダオ
2010年09月13日

 正月に訪れたベトナム南部と比べると、タムダオの物価は倍近くもするようで食事の水準なども期待はずれ。2人で3000円ほどと予想より高い。そして調理法は極めて単純で、味も今ひとつ。食に関しては期待外れである。これは意外だった。その後、タムダオだけが異常に物価が高いことがわかり、少しは安心したのだが、生活水準の向上と共に、物価は毎年かなり上昇するのではと思う。ペットボトルのお茶の値段なども、正月の時と比べ、平均2割は高くなったのではと思う。
 ベトナム料理はおいしいという概念があった。若い頃は良く大久保や代々木のベトナム料理屋へ通った。その概念がもろくも壊れたのだった。最も日本料理だって、様々で、外国人から見たら、どこで食べるかでイメージはまったく異なるだろう。
 最初の3日はベトナム在住のチョウの研究者、サシャさんが同行してくれた。サシャさんは56才。ロシア人である。ベトナム在住20年。ソビエト崩壊の直前にベトナムに派遣されたわけだ。すっかりベトナムが気に入り、ロシアのベトナムでの研究機関に職がある。しかし彼もベトナム語や食事のメニューはそれほど得意でないようだった。ともかく南部ではどこにでもあったエビや、イカ、魚なども無いに等しい。
 初めてのアジア旅行はまだベトナム戦争の頃の69年であったが、マニラからシンがポール行きの飛行機はダナン上空を飛んだ。下界では戦争をしているというのに・・・・
 ぼくの学生時代はベ平連というのがあって、ぼくも感化された。その後、北の勝利、そして90年代からのドイモイ政策で平和は来たのだが、ぼくにとってはなんとなくベトナムは行きがたい存在であった。でも昨年の暮れに訪れ、すっかり気に入ってしまったのである。
 写真はタムダオで出会ったウラフチベニシジミの一種。

「iPadアプリ海野和男の世界の昆虫」
◎過去の小諸日記 5年前9月   10年前9月
◎学研の写真月刊誌CAPAのフォトコンに生き物の部。毎月の月末消印有効
昆虫顔面図鑑世界の珍虫101選

関連タグ
東洋区
ベトナム
前日
翌日

お知らせ

NEW

単行本

連載

◎過去の小諸日記

海野和男写真事務所へのご連絡、小諸日記へのご意見

プロフィールページのアドレスへ

掲載情報の著作権は海野和男写真事務所に帰属します。
Copyright(C) 2024 UNNO PHOTO OFFICE All Rights Reserved.

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。