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海野和男のデジタル昆虫記

連載「日本昆虫記」1 ナナホシテントウ

連載「日本昆虫記」1 ナナホシテントウ
2010年04月05日

 今月から来月にかけて、ラオスに行く。それで小諸日記は連載「日本昆虫記」とすることにした。35回の予定で春からはじめて冬まで季節を追って掲載するつもりだ。これはタイトルは異なるが毎日小学生新聞で2008年に連載をしたものの中から、日本の昆虫を選び出したものだ。若干異なっているが、基本的には新聞の連載の再掲ということになる。写真は新聞のものと同じものもあるが、違うものも多くなると思う。ハワイ昆虫記もまだしばらく続くから、前へのボタンから見て頂きたいと思う。ラオスからも機会があれば更新したいとも思っている。


 3月は虫たちが活動をはじめる季節です。3月6日は啓蟄です。啓蟄とは冬ごもりしていた虫が土の中からはい出してくるという意味です。 
 成虫で落ち葉の下などで冬を越したナナホシテントウが活発に活動をはじめるのもちょうどこの頃です。日本全国で見られるおなじみのテントウムシで赤い翅に7つの黒い水玉模様があります。3月の暖かな日にオオイヌノフグリの咲く土手や野原に行けば、地面をはい回ったり、草の上から飛び立つナナホシテントウに出会います。
 ナナホシテントウはアブラムシを食べます。オオイヌノフグリで見られるのも、そこにはアブラムシがいるからです。幼虫もアブラムシを食べるので、メスはアブラムシのいる植物に黄色い細長い卵をたくさん産み付けます。3月も半ばを過ぎれば。歩き回る幼虫も見ることができます。
 幼虫も成虫も少しいやなにおいのする黄色いしるを出すことがあります。この汁は苦くてまずいので鳥がいやがると言われています。人にはそれほど害はありませんが、汁が手についたら石けんでよく洗いましょう。

小諸日記は10周年。過去の日記は5年前4月   10年前4月

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