タテハモドキは日本でも九州以南で見られるチョウだ。夏型と秋型があり、夏型では翅の裏面にも目玉模様があるが、秋型では目玉模様は消失し、枯葉を思わせる隠蔽色になる。
熱帯では乾期型が、日本の秋型と同じように、裏面の目玉模様がなくなる。はじめて乾期型を見たのは1969年にマレーシアのランカゥイ島でのことだ。ぼくは乾期型の存在を知らなかったので、そんな暑い場所でどうして秋型が出るのか不思議に思った。
乾期型がどうして出るかはよくわかっていないと思う。秋型は日長が短い時に育った幼虫から出る。乾期型はぼくの知る限り北半球のアジアの熱帯地域で、12月〜3月ぐらいに見られる。この時期、その地域の日長はやはり、短い。とはいっても、赤道に近い地域では1年を通しての日長の変化は、日本よりずっと少ない。恐らくは乾期型の出現も日長で決まるのだと思うが、湿度が関係している可能性もあるのだろう。
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