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海野和男のデジタル昆虫記

人面蛹

人面蛹
2010年02月06日


 今日は柚木修さんの葬儀。鳥を専門にされていて、若い頃から50ぐらいまで、ぼくもよく一緒に仕事をした方が亡くなられた。
 突然の訃報にびっくりした。昔から不摂生な生活をされていたのがよくなかったのか。ぼくも似たようなものだから気をつけなければと思った。
 そういったところに出れば、しばらく会っていなかった友人たちに出会う。葬式というのは嫌なものだが、そうした出会いというのも重要なことかもしれない。明日は京都で日高敏隆先生のお別れの会がある。
 さて、葬式がらみではないけれど、今日の写真は人面蛹と言われるシジミチョウの蛹。アシナガシジミ亜科のシロモンクロシジミの蛹だ。昨年、青木さんたちがベトナムで撮影していて、ぜひとも見たいと思ったのがこの前のベトナム旅行の動機でもある。
 この蛹は葉の裏にあったが、垂れ下がった葉でよく目立つ場所だった。あともう一つ見つけたが、そちらは葉の表面。かなり多く見つけた抜け殻も全て葉の表面だった。見つけやすい蛹である。ただし大きさはテントウムシほどしかない。
 目立つ場所にあると言うことは人面模様で敵を脅す?とも考えられるが、鳥の糞にも似ているから、人面は見た人が勝手に思いついたことかもしれない。
 「この人面蛹から生まれたチョウは、恐ろしい肉食のチョウである。」というのは作り話ではない。成虫は肉食ではないが、卵からふ化した幼虫はカイガラムシをむさぼり食うのである。

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