海野和男のデジタル昆虫記

年の瀬に思うこと

年の瀬に思うこと
2009年12月29日


 いつの間にか、今年も残すところあとわずか。昆虫写真を撮り続けて40年があっという間に過ぎてしまった。デジタル時代になり、特殊だった昆虫写真という分野も取っつきやすくなったようだ。昆虫の写真を撮る人は、年々増えている。親子で気楽にデジカメで昆虫写真というスタイルも定着した。
 ぼくの好きなチョウの写真分野では、フイルム時代ははチョウのことをよく知っている人の写真があまりうまくないという時代が続いた。結局、網で採りたい方が先に立ってしまうからだったのだろう。それがずいぶん変わった。チョウは網で撮るものではなく写真で撮るものだというスタイルが定着してきた。ブログなどを見てみると素晴らしいチョウの写真があふれている。
 チョウの写真を撮ることは楽しい。まだこの楽しみを知らないチョウマニアも多いと思う。網を捨てて、写真に没頭すればきっと素晴らしい世界が開けると言うことを知って欲しいなと思う。ニコンのカメラはGPSを付けることができる。他のカメラでもポケットにGPSを入れておいて、後で、写真のEXIFデータに付け加えることができる。標本の価値が採集地のラベルにあるとするならば、標本以上に信頼できるデータが写真に付加されることになる。こんな時代、チョウは網で採るより写真で撮った方がよいように思うのだ。
ミヤマカラスアゲハGX200

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