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海野和男のデジタル昆虫記

教師への道

教師への道
2009年06月30日

 9歳の時ファーブル一家はロデーズの町へ引っ越すことになる。父親がカフェーをやろうと一家して出てきた町である。アヴェロン県の首都であるロデーズは山奥の町としては大きく、活気のあるところだ。ファーブルは,この町でアルバイトをしながらラテン語の勉強をした。幼いファーブルは、この後、オーリヤック、トゥールーズ、モンペリエと転々とすることになる。父親のアントアンはどういうわけかカフェーの経営に固執し、いつも失敗して家族に面倒をかけるのだが、ファーブルが町を転々とする過程で受けた刺激は、昆虫学者としてまた文筆家としてのファーブルの誕生に大きな影響を及ぼしたことと思う。
写真は麦畑

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