こんにちは!
暮らしニスタ「家事コツ研究室」研究員Oです。
リモコンにおもちゃ、さらには近年話題のハンディ扇風機まで、幅広い生活アイテムに使われているのが「乾電池」です。
生活をする上でなくてはならない乾電池ですが、急に切れてリモコンが使えなくなって困ったという経験は誰でもありますよね。
でも、切れたからと言ってすぐに捨てるのはちょっと待ってください!
実は、あることをすれば切れていた乾電池が一時的に復活してきちんと使い切ることができるんだとか。
長いものだと2週間、短期間だとしても、新しい乾電池が手元にないときにはとっても助かりますよね。
そこで、今回は「切れてしまった乾電池を復活させる方法」をご紹介します!
一度切れてしまった乾電池を復活させて、最後まで使い切るためにはどうすればいいのか。
答えは“手で温める”ことなんです。
【やり方】
1.復活させたい乾電池を手で握り、3分間ほど温めます。
体温が電池に移ったらOKです。ちなみに温めるからと言って、ストーブなど火元の近くで温めるのは、液漏れの起きる可能性があるので絶対にやめてください。
2.温めたら、両極の端子部分を布や衣類などでゴシゴシ拭き、入れ直せば完了。
この電池をテレビのリモコンに入れなおしたら、さっきまではまったく無反応だったテレビがすっと電源オンになりました!
嘘みたいな簡単さです♪
乾電池の中には2種類の金属があり、周りは電解液で満たされています。
その状態でプラス極とマイナス極をつなぐと、乾電池の中で化学反応が進み、電気が流れて、電灯をつけたり、モノを動かしたりするのですが、実は、この化学反応は温めることで活性化するのだとか。
一方この化学反応によって、乾電池の中の金属の周りに付着して邪魔するものも発生。
その状態が続くと邪魔するものが溜まって電気が流れなくなり、「乾電池が切れた」といわれる状態になります。
そこで、乾電池を一旦取り出し、手で温めることで、化学反応が活性化し、邪魔者が金属から離れて、再び電気が流れやすい状態を作り出すことができるそうです。
乾電池を使用していると、やがてプラス極とマイナス極の端子の部分が酸化したり皮脂がつくなどして、両極の部分に薄い膜が張られた状態になります。
そうなると、電気の流れを邪魔して、電気が流れにくくなってしまうことに。
そこで、両極の端子をゴシゴシ拭くことで、その薄い膜がはがれ、電気が流れやすくなるのだとか。
ここからは乾電池にまつわる、裏技&基礎知識を番外編として紹介します。
まず1つ目ですが、皆さんは使い終わった乾電池と新品の乾電池が混ざってしまってどれがどれだかわからなくなった経験はありませんか?
そんなときには、電池が残っているかどうか、簡単に確かめる方法があるようです。
ただし、これはアルカリ電池のみに使える方法です。
【やり方】
1.それぞれの乾電池のマイナス極を下にして電池を持ちます。
2.そのまま3~5cmほど持ち上げて、手を放して下に落とします。
⇒そうすると使用済みの乾電池は残量が少ないためパタンと横に倒れてしまいますが、
新品の乾電池はそのまま立ちました。
これは、アルカリ電池は使っていくうちに、マイナス面が少し膨らむことによるものだそうです。
とはいえ、単一電池などは底が広いため、残量が少なくなっていても経つ可能性もあるらしいので、あくまで目安と考えましょう。
何気なく使っている乾電池ですが、知らない間に乾電池の寿命を短くしてしまっている可能性もあるようです。
1.新品、もしくは使わない電池は温度・湿度が低く、直射日光の当たらない冷暗所で保管するようにするのが基本。
温度が高いと電池内の化学反応が早まり、自己放電が進んで寿命が短くなるのだとか。
2.数個乾電池を使う場合は、同じ種類の電池を使用するようにしましょう。
マンガン電池と、アルカリ電池を混ぜて使うのはNG。
また、銘柄(会社名、ブランド名)が違う電池を一緒に使うこともしないほうが良いそうです。
容量などに違いがあるため、一部の電池だけ先に電池切れになり、その他が過放電状態になって、寿命を縮めることになるのだとか。
3.電池が切れてしまったら、潔く全部交換するようにしましょう。
古い電池と、新しい電池を混ぜて使ってしまうと、古いほうが過放電状態になり、もう一方に悪い影響を与えることに。
リモコンなどが使えなくなると、使えない状況を解消したいためすぐに乾電池を入れ替えて対処していました。
でも今回手で温めるだけで一時的とは言え復活できることを知って、今まで何本の乾電池を無駄にしてきたんだろうと悔やんでしまいました。
これから電池が切れてしまったときは、まずは手で温めて、できる限り最後まで使い切るようにしたいと思います。
そうすることで、結果的にエコな生活に繋がっていきますからね。
取材・文/JUNKO
【参考サイト】
NHK「おうちで学ぼう!for school」
@niftyでんき
電池の情報サイト