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海野和男のデジタル昆虫記

アングレカム(彗星ラン)

アングレカム(彗星ラン)
2008年10月14日


英名でComet Orchid と呼ばれる着生ランのアングレカム・セスキペダレ。木に着生するが低いところから高い木の上まで咲く高さは決まっていないらしい。
 この花は高い木の上に咲いていた。直径10cm以上もある大きな花が見事だ。花は一株で3つ咲くのが普通のようだ。600mm相当でこの大きさに写せた。マダガスカル島特産のこのランは30cm以上もある距を持ち、口吻の長いキサントパンスズメガと共進化したと思われる。
 ランは特別な昆虫を受粉に利用しているものも多く、このアングレカムもその一つだ。特定の昆虫をポリネーターにすると、その昆虫が絶滅したら受粉できないわけだが、そんな危険を冒してまで特定の昆虫と結びつきを持つランはとても興味深い生き方をしている植物だ。E-3 70−300

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