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海野和男のデジタル昆虫記

デジタルカメラとポジ

デジタルカメラとポジ
2007年12月30日


 12月の前半は東京にいる機会も多かったので、改めて1980年から2000年までの写真の中から気に入っている物をいくつか紹介したがいかがだったろうか。
 ポジをルーペで見るのは楽しい。こんなにもポジは表現力があったのかなどと思った。けれどそれはポジを撮っていた時代に対する自分なりの思い出がふかいからなのかもしれない。印刷にしてみると、ポジよりデジタルの方が良く出たりするからだ。
 今年発売されたデジタル一眼レフはどれもフイルムを越える描写力を持つカメラだと思い嬉しかった。ぼくは2000年から、ほぼ全ての撮影をデジタルに切り替えた。今思うと最初の3年間ぐらいは、本当はポジで撮っていた方が良かったのかもしれない。それはデジタルカメラが500万素以下であったからだ。やはり今の画像と比べると大きく見劣りがする。
 そうはいっても、2000年にデジタルに切り替えたことを全く後悔はしていない。当時の写真だってWEBで見るにはなんら不足はないし、むしろ、そんな時代に自分がデジタルに移行したことの意味の方がずっと大きい。
 40年も前に撮ったポジは既に色あせている。昨年の1月に書いた「昆虫写真家の道」 で色あせた写真を載せている。退色は当時の記憶が色あせるようなもので面白いのだが、今のデジタル写真は何十年経っても色あせることはないのである。あと何十年かすれば、デジタル写真が全く色あせていないことを嘆く時代になるかもしれない。記録が正確に残ると言うことはよいことだが、やはり古い物は色あせていくこともまた素晴らしいことであるような気もする。
 上は1999年5月にオリンパスのC-2000Zという200万画素のデジカメに高倍率クローズアップレンズを付けて撮影したもの。当時のデジカメは最短撮影距離が長く、こうした写真を撮るには工夫がいった。メディアもやっと32MBになったスマートメデイァだ。スペックに大容量32MBスマートメディアにも対応とあるからおかしくなってしまう。下は1999年秋に発表されたニコンD1(なんと274 万画素の一眼レフで65万円が定価。)を2000年春に購入して撮影したキアゲハ。2000年5月に撮影。いずれも小諸市で。


◎テレビ出演
 フジテレビ系列「まだまだ日本はよふけ2008謹賀新年SP」に出演。2008年1月1日 2:30〜4:30。司会は笑福亭鶴瓶、南原清隆、香取慎吾。ゲストはぼくと野中広務。40分ぐらいの出演です。

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