ニコンの純正マクロレンズは現行品は60mm、105mm、200mmがある。ぼくが使っているのは105mmと200mm。今回は105mmでテストしてみた。
最短撮影距離でワーキングディスタンスは14cmほどもある。なんでこのレンズが使いやすいのかと思っていたら、実はここに秘密がありそうだ。シグマ105mmではワーキングディスタンスは10cmぐらいだから、4cmも遠くから写せる。おまけに写る範囲は長辺約22mmで、23mmのシグマと比べてほんの少しだが拡大率が高いようだ。
手ぶれ補正もある、現状最も使いやすい100mmクラスのマクロレンズだと思う。大きいのと太いので、内蔵ストロボの光が蹴られたりするのがが難点と言えば難点だ。
このレンズにケンコーの2倍テレコンをつけたのが中段の写真、下は3倍テレコン併用だ。
ニコンのマクロレンズを使うときに注意が必要だ、ニコンは実絞りで表示されるがニコンのカメラにシグマの105マクロをつけると実絞りでなくセットしたF値が表示される。EXIFデータは同じF2.8の絞り指標で撮影しても、シグマはF値がF2.8、ニコンのマクロはF3.5といったことが起こってしまう。 ニコンの実絞り表示はマクロ撮影で露出倍数がかかることを考慮すれば正しい表示である。けれどニコンだけがマクロ域での実絞り表示をしているので、はじめて使うととまどうことがある。等倍でF22で撮影すると、他メーカーのF11半程度にしか絞られていないということが起こってしまうのだ。テレコンをつけたときの焦点距離も他メーカーのレンズだと正しく表示されるものとそうでない物があるから、あとでEXIFを見たときの注意も必要だ。ちなみにケンコーのデジタル対応の2倍テレコンでは210mmと表示されたが、3倍テレコンでは105mmとマスターレンズの表示がEXIFに残った。
使用カメラはD300
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