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海野和男のデジタル昆虫記

クルマエビの眼

クルマエビの眼
2007年01月06日

 沖縄の写真家、湊和雄さんからクルマエビを頂いた。湊さんは「湊和雄の南東通信」というHPで南島漂流記という写真付きの日記を2001年11月からやっていて、沖縄の様々な生き物を紹介している写真家だ。
 エビは生きたまま送られてきた。箱に木くずが一杯詰めてあってその中にエビが入っている。エビは輸送するときは水に入れるのはいけないらしい。ほとんど水気のない木くずの中で、開けたら飛び出すほど元気が良かった。ヤゴなども輸送するときは水は入れない。エビもヤゴも、えらの中に入っている水分で数日は生きられる。
 食べる前にまずは白バックで撮影した。エビも昆虫と同じ節足動物だ。昆虫を見ても食べたくならないが、エビを見るとゆだれが出る。エビも虫も似たような生き物だから、これが文化というものだろう。
 昨年も1月14日の日記でエビの複眼の話を書いたが、もう一度撮影した。アップはEOS kiss diditalXに65mmマクロを付け、トリミングしたもの。顔はD200に105mmマイクロVRで撮影。
 2003年の9月8日にトンボの目はCCDという記事を載せた。こちらはE-1にzuiko AUTO-MACRO 20mmF2.0をつけて撮影したもので、トリミングはしていない。
 エビの複眼はトンボと比べると一つ一つが小さいようだ。そしてトンボを初めとする昆虫の複眼が6角形なのに対し、エビは四角い。これこそ本当にデジカメのCCDみたいだ。昆虫とエビ、どちらが視覚や色覚が発達しているのだろうか。
 富士フイルムのデジカメは6角形の受光部を持つCCD を用いている。その方が少ない画素数で高画質の絵ができるらしい。最新のものは6角形の間にまた別の小さな6角形の受光部があるようだ。それぞれが違った役目をするそうだ。
 昆虫の複眼も、実は全てが同じ機能をするというわけではないようで、アゲハではそれぞれの個眼に色の違うフイルターがかかっていて、色を識別するのに役立っているらしい。

◎12月に公開したはペルー昆虫記には、日本ではおそらく生態写真が公開されたことのない虫もでています。見逃した方は12月の目次からどうぞ。

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