子供の頃、世界のチョウがほしくて仕方なかった。たしか中学生の頃に初めて大蔵生物研究所というところでチョウの三角紙を幾つか買ったことがあると思う。お金がないので買ったのは100円程度のものばかりだったが、ウラニアツバメガの美しさにびっくりした記憶がある。ラベルは確かティンゴマリアというペルーアマゾンだった。
何でこんなに綺麗な蛾がこんなに安いのかと思ったのだが、今回その数の多さを見て納得した。おびただしい数のウラニアツバメガを見て子供の頃の夢を実現したように思った。
昼行性の蛾でも明かりに来ることもあるのだが、ウラニアツバメガはまずやってこない。今回、この蛾が昼間に乱舞している場所で夜間採集をやったのに、4日間で来たのは1回だけ。
昼飛ぶ蛾の美しさはチョウと同じだ、美しいけれど、夜行性の蛾の色や模様よりもちょびっと底が浅い気もする。蛾の中でチョウのように明るい美しさに憧れたのがこの蛾なのかもしれない。
そして何匹かのウラニアツバメガが吸水をはじめると、あたりを飛んでいる蛾たちは、それに引き寄せられるように群れてくるのである。なんだか人とも似ているのではないだろうか。
◎SSPでは来る12月9日(土)に「撮影レンズを工夫する」というテーマで、湊和雄さんらが「標準ズームレンズの接写への応用」「虫の目レンズの作り方と応用」について解説をいたします。
今回の講習会は一般の非会員の方も御参加いただけます。締め切り間近。上記リンクから申し込めます。
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