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海野和男のデジタル昆虫記

ハイイロチョッキリの落とし物

ハイイロチョッキリの落とし物
2006年08月29日


 庭に立つと、時々何かが落ちてくる音がする。葉のついたコナラの枝が落ちる音だ。ドングリもちゃんとついている。
 これはハイイロチョッキリのメスがドングリに卵を産み切り落としたものだ。何で切り落とすのかはわかっていない。けれど切り落とさなければたぶんドングリが大きくなると中の卵がつぶれてしまうのではと思う。普通のチョッキリは枝を切り葉を巻いて、中に卵を産む。ハイイロチョッキリは葉ではなく実を利用するからほかのチョッキリと比べれば労力は少なくてすむ。そうはいってもこの枝を切るという行為は人でいえば直径20cmもある木をクチできるというような作業だ。ハイイロチョッキリが枝を切り落とすビデオはデジタル昆虫記のトップページのビデオのなかに、BROBA 「Nature & Image」というコーナーがあり、そこから見ることができる。昔、Nature & Imageコミュニティーというのがあって、そこで公開していたものだ。
 ところで写真は道に落ちていたハイイロチョッキリの落とし物。左がクヌギで、右がコナラ。クヌギとコナラではこんなに大きさが異なる。小さなコナラの実で1匹のハイイロチョッキリが育つのだろうかと心配になる。けれどクヌギも袴をとってみたら、あんがい実は小さい。それでも重量ではコナラの3倍ぐらいはありそうだ。
 ところでせとうち夢虫館で募集中の昆虫をテーマとした親子作品、締め切り間近です(9月5日必着)。ふるってご応募ください。9月6日にはぼくも審査します。くわしくは新しく更新中の夢虫館だよりをご覧ください。森の虫松先生による最新情報や、夢中館の夏休み中の写真もあります。

◎9月3日TBSテレビ22時54分〜23時、「命の響き」というインタビュー番組に出演。

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