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海野和男のデジタル昆虫記

オオムラサキの幼虫(シグマ17-70mmF2.8-4.5DC MACRO)

オオムラサキの幼虫(シグマ17-70mmF2.8-4.5DC MACRO)
2006年02月05日


 小諸に戻ったら新発売のシグマ17-70mm F2.8-4.5DC MACROが届いていた。このレンズはズーム全域で20cmまで寄れるAPS-Cデジタル専用の標準ズームだ。量販店では44800円で売られていた。ポイント還元をあわせると4万円弱のレンズだ。マクロ性能、一般撮影共に画質もよく、レンズ自体も質感のある作りだ。
 70mmでの撮影倍率は1:2.3だ。これはだいたい5cmぐらいのものが画面一杯に写せる倍率だ。ただし、その場合にはレンズの先端から被写体までは3cmもなく、レンズに触るほど被写体に寄らねばならない。広角側でも20cmの最短撮影距離まで寄れるから(レンズ先端からは約7cm)広角マクロとしても使い勝手がよいだろう。
 このレンズを使ってのマクロ撮影で最も有効な使用法は広角マクロで背景を入れての昆虫や花の接写、(レンズ先端からは約7cm)があげられるが、もう一点プロに都合の良いことがある。標本や小物などを連続して撮影する場合だ。ズーミングによる焦点移動はほとんど感じられない。どの焦点距離でもカメラの撮像素子と被写体の距離は変わらないのだ。
 三脚にカメラをつけ大量の標本を撮影したりするときには極めて便利だ。撮影倍率によってカメラを動かす必要が無く、ズームで倍率を変えられるのだ。しかも鏡筒に倍率目盛があるから撮影倍率も即座に分かる。そうした撮影では絶大な威力を発揮することは間違いないだろう。
 シグマのテレコンはつかないが、手持ちの他社のニコン用1.4倍をつけたらフルサイズも対応するようだ。デジタル専用レンズをフルサイズカメラに転用したいときはテレコンをかませば蹴られることはない。ただしテレコンによってはレンズ本体の後玉とテレコンがぶつかるから注意が必要だ。
 オオムラサキの幼虫をこのレンズで撮影してみた。上が17mm、下が70mmでの撮影だ。わざとMFにして、ピントリングは回さず、ズームだけで倍率を変えたが、両方ともピントはOK。かくれんぼ上手な虫探しクイズの写真をよく撮るのだが、とても便利に使えそうだ。
D200 シグマ17-70mmF2.8-4.5DC MACRO F11

◎ビデオで贈る海野和男の昆虫教室第30回は「鉄砲で撃たれたチョウ」。まだまだ続きます。

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