サイト内
ウェブ

海野和男のデジタル昆虫記

ミツバチを改造レンズで撮る

ミツバチを改造レンズで撮る
2005年08月20日

 虫の眼レンズとも呼ばれるピントの深い改造レンズがはやっている。日本では栗林さんがずっと前から自作し使われておられるのだが、デジカメ時代になってアマチュアの人もずいぶん使うようになった。最近は受注生産しているところまであるし、市販品もレイノックスから発売されるかも知れない。筒の先につけた焦点距離の短いCマウントなどのレンズの空中像をいろんな方法でカメラのフイルムやCCDの位置に像を結ぶようにし、なおかつ拡大したものだ。
 実はこのタイプのレンズはアリフレックス用などに何十年も前からあるようだ。ボアスコープなどと呼ばれていたと思うが原理は同じだ。
 虫の眼レンズで写した写真はコンパクトデジカメでのワイド側で撮影したものに近い。けれどもっとパンフォーカスになること、より虫に寄れるのと、筒の先に小さなレンズがついているので虫を驚かさないで近づくことができるなどが特徴だ。
 画質はフロントのCCDレンズやリレー系、拡大のためのレンズなどの組み合わせによって異なるが、所詮2/3インチとか1/2インチ用の解像度の低いビデオ用CCDレンズの像を更に拡大するのだから、コンパクトデジカメの性能の良いワイドレンズにかなうはずはない。けれど独特の悪い画質が何となくインパクトがあったりする。
 今日は午前中にE−300用の虫の眼レンズを組み、午後に撮影してみた。デジカメだからこそ簡単にできるのだ。ちょっと色収差がひどいが、何とか見られるかなと思う。使ったのはタムロンの3.5mmCマウントレンズ。Nikonの顕微鏡用対物レンズ4x、拡大系にペンタコンオート28mm2.8M42マウントレンズリバースそして、それでもケラレがあったのでEC14テレコンも併用してみた。

◎デジタルフォト9月号は単焦点レンズで2ページ、撮り人道中記4ページ、自然ワンダーランドは「夕立の頃に」4ページ。書店でお買い求めください。

関連タグ
小諸周辺
旧北区
前日
翌日

お知らせ

NEW

単行本

連載

◎過去の小諸日記

海野和男写真事務所へのご連絡、小諸日記へのご意見

プロフィールページのアドレスへ

掲載情報の著作権は海野和男写真事務所に帰属します。
Copyright(C) 2024 UNNO PHOTO OFFICE All Rights Reserved.

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。