夜に買い物に出た。外へ出ると月が満ちている。途中に樹液を出しているコナラの木があるので、カメラを持っていくことにした。
このところ取材が多く、また一誌受けなければならない。朝から、夜までぼくにくっついて取材するのだという。
風景写真ならよいのだが、昆虫写真家の普段の撮影を取材しても、なかなか4ページはできないだろう。たとえば、ふ化の写真を撮りたいと思っているときは、1日張り付いているのだから。そしてうまくいく確率は3割程度だ。そんなものを記事にしてもカメラ雑誌ではおもしろくないだろう。
テンポよく撮影していくのは、先日の東北に出かけたときのような場合だ。ただし昆虫の場合は雨の日は厳しい。この前の東北では雨の日も撮影したが、普段は雨の日はデスクワークや庭での撮影が多くなる。そういった撮影をするには時間もないし、予算もない。
そこで小諸でそういった取材を受けるときは、前もって何をするか決めておかないと1日で4ページは難しい。今月号のデジタルカメラマガジンのその手の取材も、何をするか考えておいての結果。是非ご覧ください。
今度の日曜日のどうぶつ奇想天外は、取材前に1週間ぐらい観察とロケハンを行った。
今回は。夜の締めくくりにカブトムシを撮りたいという。ということでロケハンをかねてカメラを持ち出したわけだ。月とカブトムシなんてよい題材かなと思う。
うまい具合に、いつもオオムラサキがいるコナラの木は月を背景に撮ることができることがわかった。昨年は梅雨明けとともに樹液が枯れ、カブトムシはいなかったが、今日は今年はじめてカブトムシを見た。ノコギリクワガタも1匹いた。
ちょっとだけ、カブトムシに場所を移動してもらって、月を背景に1枚撮影。
D2X 150mm
◎今月のカメラ雑誌
アサヒカメラ 「虫のいる場所」偕成社の「虫から環境を考える」の写真家たちでやりました。解説も含め10ページ
デジタルフォト 自然のワンダーランドは「夏の雑木林」4ページ
CAPA AF使いこなし必中テクニック 1ページ
デジタルカメラマガジン デジタル撮影の極意 (テクニックです)4ページ
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