オトシブミが葉を選ぶ時の動きを白点で表してみた。オトシブミはたいていはまず飛来してくる。とまった葉を囓って確かめる。それがクリの葉だと、もう一度飛んで、近くの葉に着地する。それから葉を歩き回って、ゆりかご作りに適しているかを確かめるのだ。
良い葉にあたるとこの写真に表した動きをして葉の大きさや堅さを確かめる。OKだと葉の基部で右へ横歩きし、葉を切りはじめる。円内下は堅さを確かめているところ。右上は、切りはじめたところ。左は主脈を囓ってはがぶら下がるようにしているところだ。
今回は毎日何時間も連続して観察したので、その動きの全容をほぼつかむことができた。歩いているのを見るだけで、次の動きがほぼ完全に予想できるようになったのは収穫だ。今まで写真を撮っていたが、写真を撮るだけでは生態の細部はなかなか分からないのだなと思った。
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