地表付近を主な生活の場とするナナホシテントウは、冬の間もアブラムシを食べながら成長している。2月半ばであっても、成虫だけでなく、卵から蛹まで各ステージを見ることができる。ナナホシテントウが寒い冬でも成長できる秘密は、太陽に温められた石にあるようだ。
卵は寒さにも乾燥にも弱いし動くことができない。そこで産卵場所は、よく陽の当たる石の裏側が選ばれることが多い。さびた空き缶の裏側というのも結構多い。幼虫は暖かくなれば日なたに出てアブラムシを探し、寒くなればより温度の高い場所を求めて移動することができる。蛹は卵より寒さや乾燥に強いから、石のよく陽の当たる面につくことが多いようだ。
成虫と幼虫のエサとなるアブラムシは、カラスノエンドウやオオイヌノフグリなどに結構多くついている。交尾中の成虫を撮影しようとファインダーにとらえたところ、画面左側のカラスノエンドウにアブラムシがついている事に気づいた。
14n マイクロ105mm
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◎野原未知さんの個展 ”風を胎んで”
2月21日〜2月27日 東京銀座:ギャラリー・アート・ポイントにて
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