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海野和男のデジタル昆虫記

赤いカメムシ

赤いカメムシ
2003年10月21日

とてもきれいな赤いカメムシを見つけた。幼虫である。緑色以外の色があまりないジャングルの中ではとてもよく目立つ。
 このカメムシは、触ると臭い匂いを出す。すると指の皮膚が茶色に染まる。単なる匂いではなく液体を出しているようだ。
 よく観察してみると、背中に臭線を持っていて、そこから液を吹きかけていることがわかった。匂いは他のカメムシのものと比べると、嫌みが少ないような気がしたので試しに、指を舐めてみたら甘味のある刺激的な味がする。どこかで食べた菓子に似ているのだが、それが何だかは思い出せない。
 赤い色は警戒色であろう。その色が意味を持つならば、人間は捕食者の鳥などと比べずいぶんと刺激的なものに強いようである。
 帰路、このカメムシの成虫と思われるカメムシが卵を守っている場面に遭遇した。成虫は幼虫のようには美しくなく。腹面は赤いが、背中は銅色である。近くを通ったら臭い匂いを出したのでそこにカメムシがいることに気が付いた。
 カメムシの仲間は卵を守る習性があるものがけっこういる。そうしたカメムシが卵を守っているときは、触ると翅を振るわしたりして威嚇する。そこで安心して触ったのだが、飛んで逃げてしまった。よく見ると卵はまだほんの少ししかない。全てを産み終わったわけではなく、産卵の途中であったようだ。残念なことをしてしまった。

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