小諸でもクロアゲハを見るが、それほど多くはない。ところがほんのちょっと足を伸ばして群馬県側に入れば、クロアゲハは最も普通のアゲハの一つになる。暖かい地方を好む昆虫は、碓氷峠を越えられないものも多く、昆虫相はだいぶ異なる。
クロアゲハが吸水に来ていたが結構敏感ですぐに飛び立ってしまう。そこで飛んでいるところを狙ってみた。チョウは皆、翅を上下に打ち上げたり打ち下ろしたりする。小型のチョウでは目で見てもなかなかその様子はわからないが、アゲハのように大型のチョウでは肉眼でもよくわかる。上の写真のような姿が揚羽蝶という日本語の語源になったのであろうか。
◎6月8日、平凡社よりカラー文庫で「昆虫の擬態」が発行される予定です。内容は写真集とほぼ同じ。定価はお求めやすい1300円程度の予定。「人間講座」の7回目と8回目は擬態の話ですから、参考になると思います。
人間講座のテキストは今月末にNHK出版から発売されます
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