フジの枝にクロクサアリが群れているのを探せば、そこにはトビイロツノゼミの幼虫を見つけることができる。この幼虫はフジの汁を吸って育つが、その排泄物はアリの大好物なのだ。アブラムシなどとよく似た存在である。
ツノゼミの幼虫は3分に一度くらい、ちょっと尾端を持ち上げる。その動きに反応して、近くのアリが数匹、顔を近づけると、先にと丸い透明な液体が出てくる。アリの影になってしまい、蜜はなかなか見えにくい。
追記
トビイロツノゼミは成虫越冬。この幼虫はオビマルツノゼミの幼虫らしい。
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