ミノルタフォトスペースでデジカメ写真展開催中だが、今日のクラシックカメラはミノルタのXEb。名機としてその名も高いXEからファインダーシャッター、絞り直読窓などを省いた廉価版のカメラだ。
XEは1976年発売、当時最新の電子化の技術を取り入れたカメラである。だから電池がないと基本的にシャッターが切れない。カメラに電池がいるのは今では当たり前だが、電池が必要になったのは、この時代からである。けれどXEは電池切れでも1/90だけは機械シャッターで切れるというところが優れた点ではある。
XEはライカR3の元となった大変に良くできたカメラである。実はR3はXEとほとんど変わらないカメラだ。R3のシャッターや電子部品は基本的にXEと同じでなのである。天下のライカが取り入れるほど、当時の日本のカメラと電子技術は世界をリードしていたのである。そしてXEのシャッターの感触の良さは今でも語りぐさになるほどである。
ぼくも一度はそのシャッターにふれてみたいとあこがれていたカメラだ。しかし当時はそれを買うほどのお金はなかった。それが今では中古カメラは人気がなく、ボディ−だけなら1万円も出せば買えてしまう。デジカメの何分の一かの値段である。デジカメも面白いがこうしたオートフォーカス以前カメラには確かな触りごごちがあるのである。そんなカメラを最新のデジカメ、ミノルタディマージュHiで撮影してみた。
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