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海野和男のデジタル昆虫記

今日のクラシックカメラ(キャノンフレックスRM)

今日のクラシックカメラ(キャノンフレックスRM)
2002年04月03日

キャノンとニコンといえば日本を代表するカメラメーカーである。一眼レフはニコンFとキャノンフレックスが1959年の発売だ。ニコンFはレンジファインダーのニコンSのボディーを改良したものだが、キャノンはたぶん全く新設計のボディーであった。翌年キャノンは1/2000までシャッターのあるキャノンR2000を出す。ニコンが1/2000のシャッターの一眼レフを出すのはずっと遅れて確か1971年のF2からである。
 このRMは1962年の発売で、よくみるとレンジファインダーのキャノン7そっくり。このカメラはキャノンセブンに遅れること一年だが、多分同時に設計が進んだのだと思う。キャノンは一眼レフで、次々と様々な機種を出したが、どれも新設計と言うところで、マウントに互換性はあったりなかったり、レンズシャッター式一眼レフまであって、新しい機種への挑戦が続く。1971年になってFDマウントのキャノンF-1がでて、その改良型がEOSが出るまで続いた。
 一方ニコンのすごいところはユーザーを大切にして?マウントの規格を変えなかったことだ。すごいことに1959年のレンズが今のデジタルカメラD1Xにだって装着できるのである。ぼくはニコンカメラを長年使っているからこれはとても嬉しいことである。けれどそれ故に、レンズをなかなか買い換えないので、メーカーは困るかもしれない。キャノンは嫌いといいながらもレンズが使い回しができないので買い換えることが頻繁だ。何しろ新しいレンズをちゃんと使うためにはストロボまで買い換えなければならないと言うことすらあるのだから。だからぼくが購入した代金の総額はキャノンの方がずっと多い。何故ニコンを使っているのにキャノンを買うかと言えば、悔しいけれどキャノンにしかないレンズがあるからである。
 このごろはクラシックカメラが面白いのでこのRMも前から目を付けていた。この前中古カメラ屋で委託品の破格値のこのカメラを見つけて、即購入した。買ってみてキャノン7とあまりに主にていてびっくりしたわけだ。またその自動絞り機構の斬新さにもびっくり。マウントも完全互換ではないが、後のカメラとのある程度の互換性もあり。キャノンの古いカメラ技術も見直すことになった。

クラシックカメラで撮る自然写真7月発売。現在撮影継続中。このカメラも出ます。詳しくはトップページの海野からのお知らせをご覧下さい。

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