サイト内
ウェブ

海野和男のデジタル昆虫記

今日のクラシックカメラ(キャノンEXAUTO)

今日のクラシックカメラ(キャノンEXAUTO)
2002年02月23日

このカメラは初心者に結構人気のあったカメラらしい。1972年の発売というから、ぼくがプロ宣言した直後の製品である。当時はキャノンのカメラは、ごつくて興味がなかったためか、名前ぐらいしか知らなかった。
 前群のレンズを交換する方式で、レンズシャッター機と思っていたぐらい無知であった。今度、オークションで非常に安く入手したのだが、なかなか洗練されたデザインで、仕上げも良くいっぺんで気に入ってしまった。
 機構もなかなかこっていて、絞りはロシアのキエフ10などのように、ボディー側のダイアルで合わせる変わった方式だ。面白いのは、フラッシュマチック方式で、専用ストロボを付けて、レンズの距離調節リングのレバーを倒すと、距離に応じて絞り値が変わる機構が付いていることだ。当時のストロボは光量調節ができないから、この方式が最も確かな露出を得る仕組みであった。実はぼくが今でも確実な露出を得るために接写に使っている方式も、これに近いものである。
 交換レンズは35mm、50mm、90mm、125mmの4種。レンズ交換式といっても、フォーカシングリングのある後群は固定だから、写真のカメラのように125mmを付けると最短撮影距離は2m以上と、接写にはむかないカメラである。(背景は犀川コハクチョウ渡来地)
 ちなみに当時人気のキャノンFTbは1971年発売だから、同時代のカメラということになる。

◎クラシックカメラで撮る自然写真(仮題)この夏人類文化社より発行予定

関連タグ
長野県
旧北区
前日
翌日

お知らせ

NEW

単行本

連載

◎過去の小諸日記

海野和男写真事務所へのご連絡、小諸日記へのご意見

プロフィールページのアドレスへ

掲載情報の著作権は海野和男写真事務所に帰属します。
Copyright(C) 2024 UNNO PHOTO OFFICE All Rights Reserved.

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。