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海野和男のデジタル昆虫記

今日のクラシックカメラ(ローライSL35E、魚眼レンズ)

今日のクラシックカメラ(ローライSL35E、魚眼レンズ)
2001年12月18日

ローライは1970年、SL35というローライとしては初めての35mm一眼レフを発売。1976年にはSL35M、SL35MEを発売したが、このカメラはボディーサイズこそ大きくなったものの、プラスチックを多用し、安物っぽい印象のあるカメラだ。価格もSL35より安価であったが、あんまり評判よくなく生産はすぐに打ちきられ、1978年に、このSL35Eを出した。電子制御のシャッターで、無段階で16秒から1/2000までとスペックも仕上げもなかなかよいカメラだと思う。
 ぼくは発売してすぐにこのカメラをシンガポールで買った。当時は日本は輸入に税金がかかっていたり、中間業者のマージンが多く、フリーポートのシンガポールで買う方が遙かに安く買えた。このカメラにディスタゴン16mm2.8の魚眼レンズをつけて写真を撮った。このレンズは当時一時ディスコンで、アメリカで格安で新品を入手した。
 シャッターの感触が悪く手ぶれしやすいのが難点であったが、一番薄い接写リングをつけるとシジミチョウが画面いっぱいになって感動した。チョウの翅にレンズが触るぐらいまで近づかねばならなかったが、チョウと一体になったような気分になれ、嬉しかった。この組み合わせでずいぶんと名作を撮った。
 ただしこのカメラも売れずローライは1976年にまるでブローニー版のカメラのような形をしたSL2000を発売することになるs。
2001年10月14日の小諸日記にSL35MとSL2000があります。
 
◎クラシックカメラで自然を撮る2002年初夏発行予定

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