キャンプは夏のものというイメージがあるようです。でも、冬だってアウトドアは楽しめます。
寒い冬にはたき火です。ただ、地面の上で直にたき火をするとインパクトが大きく、植生にも影響を与えます。最近、いろいろなメーカーから「たき火台」が出ています。今回は、このアウトドアグッズを紹介しながら、たき火の紹介をしましょう。
最近のアウトドアグッズの売れ筋に「たき火台」があります。直火ができないキャンプ場が増えてきたこともありますが、たき火もひとつの「遊び」として定着してきたからとも言えるでしょう。各メーカーからいろいろな種類のたき火台が出ています。
このたき火台の良さは、ローインパクト(環境に対して負荷が低い)なことがあげられます。また後かたづけが簡単で、薪をしっかり燃やしきれば残るのは灰だけ。たき火をした跡を残すことがありません。
たき火台の周りを囲んで、鍋をつついたり、あぶって焼いたり、話も弾みます。
私は子どもたちとキャンプをするときは、火を焚くことにこだわります。それは、みなさんがキャンプファイアーをイメージするような、騒ぐための火ではなく、子どもの心を開かせる心理的な効果に期待してのことです。グループで火を囲んでいると、「こんなこと思っていたんだ」という発言が、自然に出てくるのです。
あんがい大人どうしでも、火を囲んでみると思いがけない効果があるかもしれませんよ。
(2008.1.10更新)
著者プロフィール
高瀬 宏樹 (たかせひろき)
日本キャンプ協会の職員として、全国を飛び回ってキャンプを指導することがしごと。ふだんはキャンプインフォメーションセンターで広報業務や相談に応じている。3歳と8歳の男児の父親として体を張った子育てを実践中。