今回は、身体の緊張をほどき、精神的な安定をはかるために効果的な「ふたりヨガ」「パートナーヨガワーク」を紹介いたします。
過度な緊張による精神的な疲労や、内臓疲労、カラダの内的な働きが低下することは、呼吸の質を下げ、精神的なバランスを失う原因となります。カラダの柔軟な人と硬直した人の双方に同じストレスを与えるとよくわかるのですが、柔軟性の高い人ほどストレスを上手に受け止められます。硬直した身体をゆるめること、温めることがとても大切です。自分ひとりで行うヨガの練習よりも効果的に身体の力を抜いて、動きと呼吸に意識を向けることのできる「ふたりヨガ」で、脊柱をゆるめ、骨盤周りをゆるめるワークやお腹をやわらかくするワークを紹介したいと思います。
前屈パートでは、お腹を深く引き入れ丹田を意識した呼吸を行うことで深くリラックスし、身体を芯から温めます。後屈パートでは、背骨も胸郭も気持ちよくひらき、身体を隅々まで伸ばすように行います。自然治癒力が高まり、気持ちも前向きになるヨガの効果を実感しましょう。
下半身は、上体を支えるために緊張や滞りが起こりやすいところです。身体の深層(コア)にある腸骨筋や大腰筋をほどき、身体のバランスを整えます。足首・膝・腿・そけい部...など、歪みが特に起こりやすいところから、深層の筋肉まで、全身の力を抜いてリラックスした状態でパートナーワークを行うことで調整の効果が高まります。