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第20回 バレエダンサー / 小口邦明さん
バレエ人気の原点は・・・

  • 2009年9月3日

新国立劇場バレエ団の若きホープ

ワガノワの卒業生は世界各地で活躍されています。小口さんも現在、新国立劇場バレエ団のダンサーとして活躍されていますが…

舞台での小口さん
舞台での小口さん
舞台での小口さん
 2008年3月に新国立劇場バレエ団のオーディションを受け合格しました。帰国前から新国立劇場バレエ団を目指すつもりだったので、オーディションまでは他の所に行く気はありませんでした。5月からの公演に参加し、9月から正式に契約ダンサーとなりました。
 バレエ団での生活は基本的に、朝10時からレッスンをして、午後からの公演のリハーサルに自分が該当していれば出席し、なければ休憩して…といった感じで、休憩中も食堂へ昼食に行ったり、トレーナーに身体を見てもらったりいろいろできます。食堂のメニューも日替わりで、定食のサラダなんかは自分にとっては貴重な野菜源です。

男性ダンサーはリフト(男性が女性を持ち上げる)がありますが、リフトテクニックは大変ではないですか。以前、「体重増加」でボリショイ・バレエ団を解雇されたバレリーナがいましたね。

 リフトでいちばん大事なのはタイミングです。体重差があればより安定しますが、パートナーの呼吸を感じて合わせることが出来ればある程度のことは問題なくできます。あとはリフトの種類によって女性に特に必要な筋肉や男性に必要な技量はありますが,いい意味で相手を利用し合うコツをリハーサルの課程でつかむことがサポートでは大事なことで,人それぞれの感覚があるが故に一番難しいところでもあります。

バレエダンサーの体力維持は、どんなところにあるんでしょうか。何か食事などに注意していることなどありますか?

 実はこれといってないのですが、普段は炭水化物やタンパク質に偏りがちなせいか、時々無性に野菜が食べたくなります。そういうときは新鮮な野菜のサラダをたっぷり食べます。身体のために大事だと思うのは、ありきたりですがやっぱり食事と休養と良い精神状態を保つことだと思います。ジャンクな食べ物もたまにはいいかもしれませんが、ちょっと増えると身体も気持ちももやもやするし、寝不足は自分は特に調子に影響します。精神的には自分は支えてくれる人にも恵まれていて、ストレスを溜め込まずにすんでいるので、レッスン一つひとつにも集中できるし、清々しく汗をかける今の自分を作っている環境に感謝を覚えずにはいられません。

 

大人からのバレエ、メリットは・・・

美容と健康のためにと、大人になって初めてバレエをする「大人からのバレエ」人気が続いていますが、大人になってバレエを始めた人から「バレエを始めて腰痛や肩こりが治った」という声も聞きますが…

大人からのバレエ解説本もいろいろと出版されている
大人からのバレエ解説本もいろいろと出版されている
 大人になると普通の生活の中では特定の動きしかしないようになりがちですが、バレエの基本レッスンは、全身の関節や筋肉を左右均等にくまなく動かすように出来ているので、普段動かさない関節や筋肉を動かすことができます。特にバレエは足首や指先をよく動かします。血液やリンパ 液の循環も良くなると言われています。
 バレエの「プリエ(膝を曲げる動作)」の動きはふくらはぎを柔らかく、強くするのに最適な運動ですし、バレエにはジャンプが含まれる動きもありますが、ジャンプして着地する刺激によって筋力だけでなく骨も強くなります。バレエの動きの中で使う、腸腰筋(ちょうようきん)は、大腿四頭筋を使わずに脚の付け根で脚を上げる動作によって鍛えられ、腰痛予防にもなります。
 普段の生活で特定の動きしかしなくなりがちな大人にとって、バレエの基礎レッスンというのは、バランスよく体を動かして体調を整えるために、とても適した運動と言えるのではないでしょうか。

 また、レッスンするときには、今自分の身体のどの部分が伸びているのか、どこの筋肉を働かせているのかを、よく意識しながらすることで上達の早さも変わってきます。さらにアンシェヌマン(ステップの順番)を覚えることで脳の刺激にもなると思います。

股関節を柔軟にすることによるヒップアップ効果や、バレエによって下半身がしっかり鍛えられると、基礎代謝の大幅アップが狙え、基礎代謝の向上は、アンチエイジング、ダイエットといったうれしい効果をもたらしてくれそうです。

 

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