暮らしの質を上げるインテリア。食器や花器などいろいろあるけれど、「竹かごが好き!」という方も多いのでは?かくいう私もそのひとり。先日訪れた大分・別府出張では、仕事もそこそこに竹細工店へいそいそと出かけていく始末です。そして出合ってしまいました、ウットリするような作品たちに。完全に自腹買いの竹細工コレクションをお見せします!
JR別府駅から徒歩圏内の場所にある老舗店「竹工芸 山正」。竹細工は別府市内のデパートなどさまざまな場所で取り扱っていますが、ここは何代も続く老舗中の老舗です。
店主の片山さんの目利きは相当なもの。ベテランの竹細工職人から若手作家まで、その作風やこだわりを知り尽くしています。お店を訪れると世間話がてらいろいろ教えてくれました。勉強になる〜!
四角い竹かごは川上幸子さんの作品。大分県在住の作家さんで、とにかく編み目が美しい…!竹かごというと丸みのある形状が多いのですが、四角いほうが無駄なくものを入れられるため「これ!」というものをずっと探していたのです。レターボックスにしてもいいし、キッチンでおやつ入れにしてもいいなぁ。
続いては大分県竹細工の作家集団「別府クラフト」の廣井 靖さんの作品。この少し背の高い竹かご、お店の展示ではLEDライトを中に仕込んでありました。間接照明として使うのは素敵なアイデア。
自宅で私も実際にやってみました。使用したのは、クリスマスツリー用の小さなライトです。
上記の2つは迷わず買い!最後にひとつ、悩んだ末に購入したのがこちらの竹細工です。
これは網谷浩一(あみたにひろかず)さんの作品。日本伝統工芸展入選の経験もあるかただそうです。このような作品を作るのは珍しいとのこと!
星形に編み込まれていて、上を重ねて留めると立体的なフォルムになります。中にインテリア雑貨を入れて飾ってもいいし、このまま壁に飾ってアートとしても楽しめるということでお買い上げ。
いろいろな使い方ができると、もっと気軽に竹製品を暮らしに取り入れやすくなりますね。壁に飾ってみましたが、光を当てると影が浮かび上がって幻想的な雰囲気になります。
ちなみに別府にある温泉宿「界 別府」ではこの竹細工にかぼすの薄切りを敷き詰め、鍋に浸すパフォーマンスを行なっていました。これは冬にぜひ家でやってみなければ…!
ホンモノの、質がいい竹工芸品はお値段も相応。「何かひとつ、いいものが見つかればいいなぁ」という気持ちでしたが、最終的には3つもお買い上げです。
後押ししてくれたのは、「気に入ったら今買わないと、もう二度と手に入らないよ」という片山さんの言葉!確かに、関東からだと気軽に買いに戻れないし、手づくりだから同じものはもう出てこないかも。心惹かれるものは「迷ったら買う」がやはり正解かもしれません。
お気に入りのものが家にあると、それだけで幸せな気持ち。これからも出張のたびにいろいろな場所でお買い上げが増えそうな予感でいっぱいです。
撮影/瀬津貴裕(biswa.) 写真・文/佐藤望美