清野和彦秩父新市長が就任会見 毎月テーマ設け市民と意見交換の場設置

  • 2025年5月2日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 清野和彦市長の就任に伴う記者会見が5月1日に開かれ、市長と地域住民が直接意見を交わす「市長タウンミーティング」を今後毎月開催する方針を発表した。テーマは毎回設定し、初回は5月31日。「地域医療・病院建設」を取り上げる。(秩父経済新聞)

 「市役所内での意思疎通がしやすく、新しいアイデアが生まれる取り組みをしていきたい」と清野市長は話す。

 4月の市長選で初当選した清野市長は「スピードと実行力で秩父市を元気に、今よりも良い形にしていきたい。すぐに対応できる課題から取り組みまで、地域住民が変化を実感できる秩父市に変えていく」と意気込む。

 掲げる公約の中でも地域医療体制の充実を重点政策に掲げる。市内では市立病院の建て替え計画が進むが、医師不足や小児科・産婦人科の維持など、地域医療の持続性を課題としている。

 清野市長は「病院建設を遅らせず、安心安全の医療環境を届ける。周辺自治体や秩父郡市医師会・歯科医師会・薬剤師会、埼玉県と連携しながら、新たな体制づくりを進めたい」と話す。市立病院単独での整備にこだわらず、「地域医療連携法人」の設立も視野に入れるという。基本計画の策定にはおよそ1年半をかける見通しで、医療体制の再構築に向けて段階的に進める。

 医療以外では、2026年度の新入生を対象に入学準備品購入事業の見直しを進める。このほか、5月25日の全国植樹祭以降、地域ごとの現状把握のため、吉田・大滝両総合支所でも市長が定期的に執務を行う方針。合併から20年を迎える節目として、対応を進める考えだという。

 観光振興にも意欲を示し、昨年比で倍増となる年間1400万人の観光客誘致を目標に掲げた。埼玉県全体でインバウンド強化が進められる中、秩父市としても観光資源を生かした受け入れ体制の整備を進める。

 「市の職員と市長との信頼関係が最も重要。市役所内での意思疎通がしやすく、新しいアイデアが生まれる取り組みをしていきたい」と清野市長は話す。

 初回のタウンミーティングは、市役所本庁舎3階「庁議室」で15時~16時30分に行う。事前申し込みは不要で、誰でも参加できる形式を取る。

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