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フランスの“エコ村”でエコ・バカンスを

  • 2003年2月1日
  • 緑のgoo編集部

フランスの“エコ村”でエコ・バカンスを

 フランスは、ヨーロッパ最大の農業国。農業や牧場を営みつつ、敷地内に簡易宿泊施設を設け、バイオ野菜で作った食事でゲストをもてなしてくれる農家が何軒もあります。
 自然のバイオリズムや、動物とのコンタクト、植物に関する知識……。都会暮しの現代人が失ってしまった感覚を取りかえしたいと願う人は、年々増えているのです。
 今月は、こうしたフランスのエコ農家たちが提案するエコ村のひとつ、「エコロニー」をご紹介しましょう。


「ECOlonie」って?


 ECOlonie(エコロニー)は、フランスの東、ヴォージュ県の南に位置します。お水で有名な、Vittel (ヴィテル)やContrex(コントレックス)の源泉から25kmの場所にあります。地図で確認すると分かりますが、ECOlonieは、ルクセンブルグ公国とドイツ、ベルギーの国境のすぐ近くにあり、ヨーロッパの中央に位置するのです。
 89年に、ゆたかな自然に囲まれたこの土地に、数人のオランダ人が引っ越してきました。彼らは、ここで有機農業でのほぼ自給自足の生活をスタートし、誰でも訪れる宿泊施設とバイオ・ベジタリアン料理をサーヴィスする“エコロニー”をオープンさせました。
 エコロニーは、企業ではなく、非営利目的のNPO団体です。現在、6名ほどのパーマネント・スタッフと、10〜25人のボランティアがエコロニーで働いています。夏場はゲストも多く、100人以上に膨れ上がりますが、オフ・シーズンには20名ほどの小さなエコ・コミュニティになります。
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非営利目的のNPO団体、エコロニー


インディアン・テントからシャトーまで


 ゲストとしてエコロニーを訪れる人は、シャトーの中の個室に宿泊することもできれば、キャラバンやインディアン風テント、ケルト風テントに泊まることもできます。エコロニーの敷地は6ヘクタールと広く、敷地内に小さな湖があり、夏場はここで泳ぐことができます。VTTを楽しむ人もいれば、農業を手伝う人、料理を手伝う人、木陰で本を読んでいる人、中庭でおしゃべりに明け暮れる人、パン作りやヨガ、マッサージなどのワークショップに参加する人など、それぞれが自由な行動をとっています。

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敷地は6ヘクタールと広い
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敷地内で採れたベリーのデザート


ボランティアとしてエコ村に住み込む


 エコロニーでは、ボランティアとして滞在できる人を受け入れています(最短2週間から一年間まで)。国籍や経験、年令など(18歳以上ならば)は一切は問いません。一週間に五日働いて、責任もって仕事をすることができる人ならば、誰でもボランティアになることができます。
 ボランティアには、宿泊と食事は約束されますが、報酬はもらえません。
 農業ボランティアとして住み込んで3ケ月目のフランソワーズさんは、「お金では買えないものが、エコ村の生活の中で獲得できる」と、満足していました。
 2週間滞在したニッキさんは、クッキング・アシスタントを体験し「ベジタリアン料理のコツが覚えられたし、とても有意義なエコ・ボランティアだった」と喜んでいました。
 ボランティアは、リピーターが多いようです。学校が休みになる度にボランティアとしてやって来る大学生もいました。
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一緒に夕食をとるボランティアたち。共通語は、仏語ではなく、英語だった。


エコロニーの野菜とハーブ


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ハーブ・ガーデン

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ハーブから作られた自然コスメ「オイコス」
 野菜やハーブは、単なる有機方法ではなく、エコロニーのスタッフたちによって考案された“アグロ・エコ・システム”と呼ばれる方法で栽培しています。アグロ・エコ・システムとは、簡単に説明すると、土壌に優しいサスティナブルな土地を作ること、輪を描くように様々な植物を植えること、見た目も美しい畑であること、風水的にエネルギーの流れが良いこと、月の満ち欠けによって収穫や種植えを行うこと、などです。
 エコロニーでは、ほぼ自給自足の生活をしていますが、こうして採れた野菜を市場などで売ることもあります。ハーブから採れるエッセンシャル・オイルなどを用いて作った、エコロニーのオリジナル・コスメブランド「オイコス」もゲストたちに大人気でした。


名前の由来


「この土地には、その昔、炭坑工場がありました。1946年、炭坑で働く人の家族や子供たちのために、作られた林海学校(フランス語ではColonie de Vacances)がエコロニーの前身です。炭坑は閉鎖され、林海学校も廃虚と化した80年代の終わりに、オランダ人の農家がここにやってきて土地を買い取りました。これがエコロニーのはじまりです。ECOlonieと名付けたのは、コロニー・ド・ヴァカンスの名を残したかったからなのです」(NPO団体「エコロニー」会長、ヘンリケさん)。
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 3泊4日の私のエコロニーの滞在は、短いものでしたが、有意義なものでした。何よりも、エコロニーでの暮らしから、サスティナブルなライフスタイルを教わりました。自給自足の生活。そして、「使い捨て」の大量消費社会に慣れてしまっている私たちにヒントになるような知恵がエコロニーには沢山ありました。
 エコロニーの人たちは、オープンで気さくな人たちばかりでした。バイオでエコの集団生活というと、時代遅れのヒッピーを想像しがちですが、彼らは、ヨガなどはするもの、神秘主義に取付かれれてはおらず、人間らしさを尊重する寛容なヨーロピアンばかりでした。
 都会暮しで鈍くなってしまった、人間が本来持っている生命力。エコ村は、こうしたものを再び研ぎすましてくれる道場だと感じました。


●連絡先
 
エコロニーに興味が湧いて「是非訪れてみたい」「ボランティアとして滞在したい」という人は、下記に連絡をしてみてください。

ECOlonie
(オランダ語、英語、ドイツ語、フランス語)
0033-329070027 or fax 0033-329070094
email: Ecolonie@aol.com
1 Thietry - 88260 Hennezel - Vosges - France


エコロニー以外のフランスのお薦めエコ村


『ラ・ヴァル・デュウ』
La Val Dieu
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11190 Rennes le Chateau
tel: 04 68 74 23 21
http://members.aol.com/lavaldieu

「神の谷」という意味のLa Val Dieu(ラ・ヴァル・デュウ)という神秘的な土地にあるこのエコ村は、英語を喋る、クーパー夫妻が経営しています。5つのベッドルームと、 2つのワンルーム部屋、テントなどがあります。食事は、ベジタリアン。ヨガなどのワークショップもあります。農業を手伝うと、宿泊代が安くなるユニークなシステムを導入しています。


『ドメーヌ・サン=ニコラ』
DOMAINE SAINT-NICOLAS
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52240 CHOISEUL
FRANCE
e-mail : saint.nicolas@wanadoo.fr
phone/fax : 03 25 32 10 29

 ブルゴーニュ地方のシュワズルという街にある、サン=ニコラとよばれる土地でバイオ農業を営むカップル、カトリーヌとクリスチャンは、敷地内にある小さなコテージ&キャンピング場、プールなどの簡易宿泊施設をもうけ、100%オーガニックの食事をサーヴィスしています。とってもアット・ホームなBIO農業体験の旅が過ごせるはからいがととのっています。
 宿泊する客に、農作業を手伝ってもらうこともあります。また、夏場には手作りパンのワークショップを、冬場には薪暖房のワークショップも開いています。
 都会の生活しかしらない子供たちのために、家族ぐるみでバカンスを過ごす客が多いそうです。

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