井上：
「明日から何を楽しくやり続けますか？」という問いは常に自分自身に課しているテーマです。楽しく続けるには稼がなければいけないし、でも稼ぐだけだと本来やりたいこととは離れてしまう。
そのバランスを突き詰めていくしかないと思っています。所属している会社や地域、組織の枠組みを超えて、自分にとってちょうどいいことをやり続けられるかがポイントだと思っていますので、今日ご参加いただいた皆さんとも将来コラボをさせていただく機会があるかもしれませんね。その時はぜひよろしくお願いいたします。
井手：
大所帯のJ-POWERとスタートアップのVUILDは正反対の会社のように思われますが、井上さんも僕も課題を面白がるというところで共通していて、だから楽しく協働できるのだと改めて感じました。
大きな問題に直面すると途方に暮れてしまうこともありますが、やはり自分のできることをするしかないという結論になります。VUILDは、大きな課題を小さく手を動かして解決するということを実践しているのがすごいなと改めて感じました。
緑のgoo北谷：
課題を面白がるというお話がとても心に響きました。面白がる気持ちがないと楽しくは続けられませんよね、そんな遊び心がお二人の原動力になっているのだと感じました。
坂田：
持続可能な世界をつくることはとても大きなことですが、そのためには一人ひとりが小さなことから取り組んでいくことが必要だと感じました。皆さんと一緒に、自分が楽しくできることに取り組み続けたいと思います。
学生時代にオンラインでのエコ×エネ体験ツアーに参加したことがきっかけで参加したという会社員の川又理乃さんは「木造建築が大好きで建設関係の会社に入りました。しかし普段はパソコンに向かう仕事が多く、なかなか現場に行く機会がありません。
今日のお話を聞いて、もっと現地に赴いて地元の方や森とふれあう機会を増やしたいと思いました。最近はあまりできていませんでしたが、いろいろな人と話すことは楽しいし学びになりますね。なので、明日から積極的に周りの人たちと意見を言いあうなど、外とのふれあいを増やしていって、新しいことにも挑戦してみたいと思います」と感想を聞かせてくれました。
社内研修を通じてエコ×エネ・カフェを知ったという会社員の三雲明さんは「木であそこまでできるのか！と、VUILDの技術にびっくりしました。事例紹介での子どもたちのいきいきとした表情や、地域のおばあちゃんと若者の交流の様子などもとても印象的でした。社内研修では社会課題の解決などに取り組んでいるので、今日はとても勉強になりました。
今日のことを社内研修参加メンバーとも共有したいと思いますし、こういうイベントに積極的に参加し続けたいと思います。現在マレーシアに住んでいますが、焼畑によるヘイズの問題が深刻です。なので、木を有効活用する方法など、SNSなどで今日の学びを広めていく活動も地道にしていければと思います」と語ってくれました。
J-POWERの井手さんからは「エコとエネ、森林や持続可能性などはとても規模の大きな話で、自分事として具体的に何をするのかが見えなくなりがちですが、今回対話することで言語化できたのがよかったです。井上さんはやりたいことを楽しくやりながら、きちんと仕事としても成立させていて、そこのバランス感覚が絶妙ですよね。J-POWERとしても出資してよかったと思っています。
「楽しくなければ続かない」と言いましたが、何もやらないうちに何が楽しいかなんて分かりません。なので、やってみて続くことが楽しいことで、楽しいからさらに続いていく。今日をきっかけにこのような循環が生まれるといいなと思います」というメッセージをいただきました。
ゲストの井上さんからは「今日は楽しかったです。そして井手さんとお話しができて、改めてJ-POWERさんに出資していただいてよかったなと感じました。持続可能な地域と森林のためにまだまだやりたいことはたくさんあります。
例えば、森にたくさん転がっている「タンコロ」と呼ばれる低質材は、流通の過程でコストの方が高くかかるので使い道がありません。それをどうにかして製品化したいと思っています。そしてそれをどのように会社の仕事として成立させるか。会社の仕事としては規模が小さいので、仕事にするには価値を伝えていかなければいけません。
課題はどれも簡単ではありませんが、楽しくなければ活動は続きません。今まで当たり前だったことや常識だったことにとらわれず、時には世間からはみ出しながら楽しくやっていきたいと思います」というメッセージをいただきました。
次回のエコ×エネ・カフェは2024年2月に開催予定です。ぜひご参加ください。
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ecoene@jpower.co.jp
