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第39回エコ×エネ・カフェ「エコツアーからサステナブルツアーへ~SDGs時代の学びの旅とは~」

  • 2022年3月2日
  • 緑のgoo編集部

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2022年2月10日(木)、第39回エコ×エネ・カフェ「エコツアーからサステナブルツアーへ~SDGs時代の学びの旅とは~」をオンラインで開催しました。

第39回目の開催となる今回は、エコツーリズムを主に活動されている有限会社リボーン(https://reborn-japan.com)の壹岐健一郎さんをゲストに迎え、司会進行のBe-Nature School代表森雅浩さんと共に、コロナ禍におけるオンラインツアーとSDGs時代で変わるエコツアーについて考えました。

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(上)
森 雅浩(もり まさひろ)氏
有限会社ビーネイチャー 代表取締役
Be-Nature School 代表

(下)
壹岐 健一郎(いき けんいちろう)氏
有限会社リボーン<エコツーリズム・ネットワーク>
代表取締役/エコツーリズム・プロデューサー

【目次】
 ①:エコロジーとエネルギーの両立する社会を目指して
 ②:旅を通じて「サステナブル」な世界につながる
 ③:ぺちゃくちゃタイム
 ④:クロージング

エコロジーとエネルギーの両立する社会を目指して

開催にあたり、まずはJ-POWER(電源開発株式会社)の小林庸一さんよりご挨拶をいただきました。

小林さん(以下、小林):
J-POWER(電源開発株式会社)は、戦後復興と経済成長で急速に増えた電力需要に応えるために、国策企業として1952年に設立、2004年に民営化しました。全国に約100の発電所を持ち、日本で消費される電力の約6%を発電している他、海外でも発電事業を展開しています。
1998年に策定した企業理念のひとつである「エネルギーと環境の共生」の実現を目指して2007年からを社会貢献活動として展開している「エコ×エネ体験プロジェクト」は、この「エコ×エネ・カフェ」の他に「エコ×エネ体験ツアー」があります。
今回は「エコ×エネ体験ツアー」にスタッフとして参加していただいたこともある壹岐健一郎さんをお呼びしました。ぜひ、私たちの暮らしに欠かすことのできないエコとエネ、双方のバランスがとれた社会について対話を通じて学ぶことを楽しんでいただきたいと思います。

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J-POWER(電源開発株式会社)広報部
小林 庸一(こばやし よういち)氏

「エコツアー」という新しい旅の可能性

森さん(以下、森):
オンラインでの開催が続くエコ×エネ・カフェですが、今回は初の試みとしてスウェーデンと宮城県の鳴子温泉を結ぶミニライブがあります。オンラインでも遠くの人と繋がることで旅気分を味わっていただければと思っています。
まず本日のゲスト、壹岐さんの事をお伺いしたいと思います。壹岐さんは旅行会社を経営されていますが、ずっと旅行業をされてきたのですか?

壹岐さん(以下、壹岐):
はい。約45年間ずっと旅行業で、半分は大手の会社にいて、残り半分は今の自分の会社です。僕が学生の頃はバックパッカーという言葉が出始めた時で、ヒッチハイクをしたり、知らないところに一人旅するのがカッコいいと思ってたんですね。航空チケットだけ準備してアメリカに1ヶ月半行った初海外で旅行が大好きになり、旅行会社に入りました。本音を言うと就職難で旅行会社しか受からなかったと言うのもありますけれど(笑)。

森:
長く勤めた旅行会社から独立されたのはなぜですか?

壹岐:
旅行会社の仕事はとても楽しかったですが、やはり管理職になると現場の仕事が少なくなってきます。もっと自分が動きたい、好きなことをやりたいという気持ちが大きくなり、独立を考えました。旅をする中で自然を再生しながら自分も蘇ることができるような旅という思いを込めて「リボーン」という社名にしました。

森:
今回のタイトルは「エコツアーからサステナブルツアーへ」ですが、一般的な観光旅行とエコツアーはどのような違いがあるのでしょうか。

壹岐:
みなさんが何となくイメージするように、自然や社会全体の環境を守っていきながら自分自身も育っていくような旅がエコツアーなのですが、解釈によって流されてしまわないように、エコツアーの7原則をつくりました。

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リボーンのエコツアー7原則
(データ:HPより https://reborn-japan.com/ecotourism/ リボーンの考えるエコツーリズム )

「優良なガイド」とはプロのガイドさんのことを指すわけではなく、沖縄のおじぃおばぁのような土地に根付いた人もガイドだと考えています。「地域への還元」も大事ですね、行った先でお金を使うことの他にボランティアをするという方法もあります。そしてそれらの真ん中にあるのが「参加者同士の学び合い」です。参加者同士で学びを深め合って新しい発見をして初めて、最終的な満足が得られるんです。

今まで「衣食住の原点を体験する旅」「持続可能な暮らしを学ぶ旅」などを扱ってきましたが、すべて中心となっているのは人で、「人に会いに行く」というのが基本の考え方です。僕は元々ヒッチハイクなどの一人旅が好きで、若い頃は団体旅行をバカにしていたところがありました。でも、そんな自分がバカでした。一人だといろんな人の話を聞くことができませんよね、今日集まっている人たちも何かしら共有するものがあるから来てるわけですが、感じ方はそれぞれ違います。10人いれば10倍旅を味わえるので一人はもったいないです。そういう機会をつくるのが旅行会社の務めだと思っています。

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リボーン国内ツアー

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