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バッテリーで変わる電気の使い方~再エネ拡大から暮らしの変化まで~
― 第24回エコ×エネ・カフェ(前編)

  • 2017年2月23日
  • 緑のgoo編集部

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各界の第一人者をゲストに招き、「エコロジー」と「エネルギー」について気楽にフラットに学び合うエコ×エネ・カフェが、2017年2月8日(水)に開催されました。24回目の開催となる今回のテーマは「バッテリーで変わる電気の使い方」です。バッテリー技術の進化と普及は、私たちの暮らしにどのような影響を与えるのでしょうか。早稲田大学スマート社会技術融合研究機構 先進グリット技術研究所の矢部邦明さんをゲストとしてお招きし、わかりやすく解説していただきました。

○ゲスト

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矢部 邦明(やべ くにあき)氏
早稲田大学スマート社会技術融合研究機構
先進グリッド研究所主任研究員
兼 東京農工大学客員教授

エコロジーとエネルギーの両立する社会を目指して

開催にあたり、まずは主催のJ-POWER(電源開発株式会社)の藤木専任部長よりご挨拶をいただきました。

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J-POWER(電源開発株式会社)は、戦後復興と経済成長で急速に増えた電力需要に応えるために、国策企業として1952年に設立、2004年に民営化しました。全国に発電所を持ち、日本で消費される電力の約6%を発電しています。1998年に策定した企業理念「エネルギーと環境の共生」の実現を目指して、2009年から「エコ×エネ体験プロジェクト」を社会貢献事業として展開しています。今年で8年目を迎えました。社会人と学生がフラットに話し合う「身近なつながりの場」という位置付けで開催しています。私たちの暮らしに欠かすことのできないエコとエネ、双方のバランスがとれた社会のつくり方を、皆さんと一緒に考えていけたらと思います。

発電と電池の関係

ecoene-41 ファシリテーターを務めたBe Nature Schoolの森さん

森: ずっと電池の研究をされていたんですか?

矢部: 大学で電力を勉強し、電力会社で研究部門にいて、新技術の一つとして蓄電池にも関わってきました。ただ、電池を作る方ではなくユーザーの視点からの経済性評価など、使う側のことをやってきたんですね。50代で博士号を取得した時も、電気自動車がいつ頃どれくらい普及するかの予測などの研究をしていました。3年ほど前に電力会社を退職し、電力中央研究所で社会経済研究に携わり、2016年から早稲田大学で研究員として、太陽光・風力発電が大量導入された時の蓄電池の運転方法や経済性の評価を研究しています。

森: いま所属されている早稲田大学スマート社会技術融合研究機構 先進グリット技術研究所では、何の研究をされているんでしょうか。

早稲田大学先進グリット技術研究所の研究概要

矢部: 太陽光や風力が増えるに連動して必要になってくるのが電池です。電池が入って新しい電力系統になった時に、トータルとして考えて最適なシステムや運用を研究するのが先進グリッド技術研究所での仕事です。

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