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「核燃料サイクル」 Q&A解説

読み:
かくねんりょうさいくる
英名:
Nuclear Cycle
  • Q: 核燃料サイクルを行っている国は?
    世界には、すでに核燃料サイクルを行っている国があるのだろうか?

    A: 使用済みのウランなどの核燃料を再処理し、再利用する核燃料サイクル。日本は、エネルギーの有効活用や放射性廃棄物削減の観点から推進する方針を示している。世界の状況をみると、2008年末現在、世界には30カ国、400基以上の原子炉がある。核燃料サイクルを実施しているのは、フランス、イギリスなどだ。とくにフランスは原子力発電により発電電力量の8割近くをまかなっている。一方、アメリカは使用済燃料の処理についてワンス・スルー方式(再処理せずに直接処分する方式)を採用している。同国で2009年1月に誕生したオバマ政権は、基本的に原子力発電を容認。再生可能エネルギーなどとうまく組み合わせて使っていくべきであるという姿勢を示している。

  • Q: プルトニウムは危ないのでは?
    核兵器にも転用できるプルトニウム。原子炉の燃料に使って、危なくないのか?

    A: 原子炉で使われた燃え残りのウランやプルトニウムを再処理すると、核燃料として再び利用することができる。この循環を核燃料サイクルと呼ぶ。国は核燃料サイクルの推進を基本方針としている。また、使用済のウランとプルトニウムを原子炉で利用するプルサーマルや、ウランをプルトニウムに効率よく変換して利用する高速増殖炉も実現する考えだ。しかし、プルトニウムは核兵器の原料に転用しやすく、「核兵器を持たず、作らず、持ち込まさず」の「非核三原則」を国是とする日本が使うことについては反対意見も多い。日本は、プルトニウム利用の透明性を向上するため、1994年にプルトニウム量の公表を開始。1997年からは国際原子力機関(IAEA)を通じて保有量を公表している。

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