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「絶滅のおそれのある野生生物種の保全戦略」 Q&A解説

読み:
ぜつめつのおそれのあるやせいせいぶつしゅのほぜんせんりゃく
英名:
Strategy for Conservation of Endangered Species of Wild Fauna and Flora
  • Q: 保全戦略が掲げる施策の目玉は?
    環境省の保全戦略が掲げる、絶滅危惧種の保全対策の目玉と呼べる施策はなんだろうか。

    A: 環境省の「絶滅のおそれのある野生生物種の保全戦略」は、具体的な保全対策として、2020年までに300種を種の保存法に基づく希少野生動植物種に新規指定する方針を打ち出している。これは、種の保存法改正時に衆参両議院が行った附帯決議に応じた施策だ。また、保全の基礎情報や知見の集積を図るため、「絶滅危惧種保全カルテ」を作成する。現在の保全に関する取り組みの進捗度合いに加えて、不足している対策を把握することが目的だ。絶滅危惧1類(2011種)に該当する種から、生態や現状などの情報がある程度存在する種を優先して選び、カルテの作成を進める。

  • Q: 生態系の維持・改善が有効な種とは?
    生物種によって生態系の維持・改善を図る施策が効果を上げることがあるという。具体的には?

    A: 湧水性の淡水魚であるハリヨや、森林にすむ巻貝であるキセルガイ類などは、移動範囲が地域的に限られていて特定の環境に依存している。また、ナゴヤダルマガエルなどのカエル類や、草原・湿原性のチョウ類などは、増殖率が高く環境の改善によって高い回復効果が見込まれる。このような特性をもつ種について、環境省の「絶滅のおそれのある野生生物種の保全戦略」は、保護地域による開発規制や過剰利用の抑制、自然再生による環境改善など、生態系の維持・改善を図る施策が有効であるとしている。

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