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「ヤンバルクイナ」 Q&A解説

読み:
やんばるくいな
英名:
Okinawa Rail
  • Q: ヤンバルクイナの生息数は?
    ヤンバルクイナはどれくらい生息しているのだろうか?

    A: ヤンバルクイナは、1981年に沖縄県北部の「やんばるの森」で発見された日本で唯一の飛べない鳥だ。国の天然記念物であり、環境省の鳥類レッドリストでは最も絶滅のおそれが高い「絶滅危惧IA類(CR)」に分類されている。ヤンバルクイナの生息数を環境省や山階鳥類研究所、沖縄県が調べたところによれば、2005年の時点で717羽となっている。推移をみると1985年に1800羽、2001年に1220羽、2004年に810羽と年々減少していることがわかり、その原因として次のものがあげられている。1) 交通事故、2) 開発のための森林伐採などによる生息環境の縮小や分断化、3) ハシブトガラスによるヒナの補食、4) ヤンバルの山に捨てられた「ノネコ」による捕食、5) ジャワマングースによる捕食、その他。

  • Q: ヤンバルクイナを交通事故から守りたい!
    車にひかれて命を落とすヤンバルクイナも多いというが、どうすれば守れるか?

    A: ヤンバルクイナは国の天然記念物であり、環境省の鳥類レッドリストでは最も絶滅のおそれが高い「絶滅危惧IA類(CR)」に分類されている。しかし、ヤンバルクイナなどの野生動物が道路の近くで車にひかれて死亡する事故が、近年多発している。こうした事故は「ロードキル」と呼ばれ、とくにヤンバルクイナの繁殖時期が重なる時期によく発生し、環境省や関係機関が連携して対策に取り組んでいる。そのひとつが2004年に発足した「やんばる地域におけるロードキル発生防止に関する連絡会議」だ。同会議は自然保護や道路管理などに関係する24の機関によって構成され、環境省・那覇自然環境事務所が事務局を務めている。また、沖縄県ではヤンバルクイナが道路上に出現しないようにするクイナフェンスを設置したり、道路の上を横断しないように路面の下に移動経路を設けたりしている。しかし、2010年には4月中旬以降に7件の事故が確認されており、過去最悪のペースとなっている。

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