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「食物連鎖」 Q&A解説

読み:
しょくもつれんさ
英名:
Food Chain
  • Q: 海の中にも食物連鎖はあるの?
    海の中の生物に関しては、どのような食物連鎖の流れがあるのだろうか?

    A: 食物連鎖は、生物種間での「食べる・食べられる」という関係を指す言葉だ。ある場所に生息する動植物の間には、鎖のようにつながった食物連鎖の関係がある。海の中にも、陸上と同じように、生産者、消費者、分解者というエネルギーの流れがある。具体的には、植物プランクトン→動物プランクトン→イワシなどの小魚→マグロなど大型の魚→海中微生物の順にエネルギーが移動していく。たとえば、体重100kgのマグロが生きていくためには1tのイワシが、1tのイワシを支えるには10tの動物プランクトンが、10tの動物プランクトンを支えるには100tの植物プランクトンが必要とされる。また、陸上と水中も、魚を食べる鳥などの存在によってつながっている。このように、陸上、海中、陸と海、さらに空など、一見異なるように見える生活圏の間の捕食活動が、生物界全体にエネルギーを行き渡らせている。

  • Q: 生物濃縮とはどんなもの?
    生物濃縮とはいったいどんなことを意味するのだろうか。

    A: 食物連鎖の過程で、有害物質などが高次の捕食者に至るまでの間に濃縮されてゆく現象を「生物濃縮」と呼ぶ。たとえば、プランクトンはイワシに食べられ、イワシはイカに食べられ、イカをアシカが食べる。最初のプランクトンがわずかな有毒物質で汚染されていると、高次消費者であるアシカには大量の有毒物質が集まり、蓄積されてしまう。すぐに分解される有毒物質なら問題はないが、分解されにくかったり、脂肪に溶けやすかったりする性質をもつPCBなどの有害な化学物質や重金属類の場合、高次消費者は深刻な影響を受けることになる。もちろん、人間も例外ではない。

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