「おざなりほめ」を続けていると、子どもはほめられるために行動するように

  • 2025年5月3日
  • レタスクラブニュース
おざなりほめを繰り返していくと
おざなりほめを繰り返していくと / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA



日々の暮らしの中で困っていた子どもの行動が、親の「言葉がけ」で変わる!

3歳と2歳の兄妹を育てる新米夫婦のマコさんとユウさん。一筋縄ではいかない育児にしんどさを感じていたなか、「モンテッソーリ教育」「レッジョ・エミリア教育」のスペシャリスト島村華子先生のアドバイスによって、新たな視点や気づきを得られ気持ちがとてもラクに!
「言葉がけ」で変わる子どもの反応に感動し、子どもの心のなかが少し理解できてイライラが減少。子育てがラクになり、肩の力を抜くことができるヒントがいっぱいです。

※本記事は島村華子監修、てらいまき著の書籍『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』から一部抜粋・編集しました。






登場人物

新米夫婦のマコとユウ
新米夫婦のマコとユウ / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

マコとユウ:子育て中の新米夫婦。「自分たちはこれでいいのか」、不安になりながら子育て中。

きょうりゅうが大好きなアララ
きょうりゅうが大好きなアララ / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

アララ:きょうりゅうが大好きな3歳半。あまり言うことを聞いてくれない。

幼児教育の教員育成に携わる華子先生
幼児教育の教員育成に携わる華子先生 / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

華子先生:島村華子先生。子どもに対する絶対的な尊敬・尊重を基盤にする「モンテッソーリ教育」「レッジョ・エミリア教育」についてくわしい児童発達学の研究者。上智大学卒業後、カナダのモンテッソーリ幼稚園での教員生活を経て、オックスフォード大学で博士号を取得(児童発達学)。現在はカナダの大学にて幼児教育の教員育成に携わる。

「ほめられないと不安」になる言葉がけとは。

避けたいほめ方の言葉がけ
避けたいほめ方の言葉がけ / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

上手っ
上手っ / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

えらいね~
えらいね~ / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

どれも言ったことあるぞ
どれも言ったことあるぞ / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

すごいね上手だね
すごいね上手だね / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

なぜほめられているか
なぜほめられているか / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA





すごいっていってくれない
すごいっていってくれない / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

すごいって言われたいから
すごいって言われたいから / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

ほめてほめて~
ほめてほめて~ / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

「おざなりほめ」をされ続けていると
「おざなりほめ」をされ続けていると / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

ほめることの影響
ほめることの影響 / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA

言葉でごほうびを与えること
言葉でごほうびを与えること / (C)島村華子、てらいまき/KADOKAWA


華子先生のアドバイス:おざなりほめをやめる


「すごいね」「上手」など、具体性に欠けるほめ方は「おざなりほめ」と呼ばれます。子どもには、何がよかったのかが伝わりません。そして、一番の問題は、大人はよかれと思ってほめていたとしても、子どもが「ほめられること」に依存してしまうほか、条件付きの自己肯定感を持つようになるということです。何に対しても常に大人の評価が伴うために、ほめられないと不安になり、外的評価がないと自分に価値を見出せなくなってしまうからです。また、周囲から評価を与えられることに慣れてしまい、自分で判断することをやめてしまうのも問題です。おざなりほめは、簡単に子どもをおだてたり、注意深く見ていなくても言えたりする便利な方法かもしれませんが、実際は子どもから自発性を奪ってしまうのです。



監修=島村華子、著=てらいまき/『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』








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