サイト内
ウェブ

「地産地消」 Q&A解説

読み:
ちさんちしょう
英名:
Local Production for Local Consumption
  • Q: 地産地消とLOHASは違うの?
    地産地消の考え方はLOHASに似ているが、どこが違うのだろうか?

    A: 地産地消は、地域で生産された物を、その地域で消費することを指す略語。生産地と消費地が離れてしまった現代の日本において、消費者と生産者との顔が見える関係の構築に役立つ動きとして注目されている。一方、「LOHAS」(ロハス)は、英語のLifestyles Of Health And Sustainabilityの頭文字をとった言葉で、地球環境保護と人間の健康を最優先し、持続可能な社会を志向するライフスタイルのこと。食生活に気を配ることはLOHASの大事な要素であり、地産地消と重なる部分は多い。また、イタリアから広がった「スローフード」やスローライフ運動もこれに近いとされる。同じような意味を持つ言葉に「身土不二」(しんどふじ)がある。「身体と土とは一つであり、身近なところで育ったものを食べ、生活する」ことを勧める仏教用語で、意味としてはこちらの方が地産地消に近いかもしれない。

  • Q: 地産地消の課題は?
    地産地消は良いことずくめのようだが、課題はないのだろうか?

    A: 地産地消は、地域で生産された物をその地域で消費すること。地産地消を意識して農産物を生産、販売する生産者や、買い物をする消費者が増えている。一方、地産地消が各地で定着するにつれ、その課題も浮き彫りとなっている。農林水産省の実態調査によると、生産者側の課題として次のようなものがある。1) 地産地消の情報交換の場が欲しい、2) 消費者・実需者とのマッチングをどう図るか、3) 直売所などの運営ノウハウの蓄積が少ない、4) 参加農家の確保と育成をどう図るか、5) 購入者の伸び悩み、6) 販路を拡大したい、7) 地場農産物の品目数、数量の確保をどう図るか、8) 時間と経費がかかる、9) 実需者への直接販売は市場出荷に比べて決済面で不安。また、消費者・実需者側の課題として次のようなものがある。1) 出荷量がそろわない、2) 出荷された農産物の規格等が不揃い、3) どのような地場農産物があるのか分からない、4) どこで地場農産物が入手できるか分からない、5) 地場農産物の種類が少ない、6) 必ずしもコスト的にすぐれているものではない。さらに、直売所の課題として次のようなものがある。1) 出荷者の確保、2) 年間を通じた魅力ある品ぞろえ、3)集客数の確保、4) 組織運営―など。今後、地産地消に関して、生産者や生産地域、地元の農産物が購入できる場所などに関する情報の提供と普及が必要だ。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。