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「硫黄酸化物(SOx)」 Q&A解説

読み:
いおうさんかぶつ
英名:
Sulfur Oxygen X
  • Q: SOxと酸性雨との関係は?
    日本では硫黄酸化物(SOx)の排出が減っているのに、なぜ酸性雨が降るのだろうか?

    A: 石油や石炭のように硫黄分を含む化石燃料が燃える時に発生する硫黄酸化物(SOx)は、大気中の化学反応により酸性雨の原因物質になる。わが国におけるSOxによる大気汚染は良好な状態が続いているが、気象庁によると日本各地で酸性雨が降っており、その酸性度は高くなる傾向がある。SOxの排出が減っているにもかかわらず酸性雨がなくならないのは、中国などの新興国や東南アジアなどの途上国における工業化に原因があると言われている。このように、ある地域で発生したSOxがほかの国などで公害を引き起こすのが越境大気汚染だ。環境省は、関係機関や自治体と協力して、酸性雨の長期モニタリングや東アジア地域における調査研究などを行っている。

  • Q: SOxによる大気汚染の現状は?
    日本では、SOxによる大気汚染が大きく改善されたという。現在の状況は?

    A: 石油や石炭など硫黄分を含む化石燃料の燃焼時に発生するのが硫黄酸化物(SOx)だ。わが国では高度経済成長期に悪化したSOxによる大気汚染を低減するため、大気汚染防止法による排出基準や総量規制基準が整備された。また、燃料脱硫や排煙脱硫などの処理技術も進展し、SOxによる大気汚染は良好な状態にある。環境省によると、全国の測定局における2006年度のSO2に関する年平均値は、一般環境大気の汚染状況を常時監視する一般環境大気測定局(一般局)が0.003ppm、交差点や道路付近などの大気を対象にした汚染状況を常時監視する自動車排出ガス測定局(自排局)が0.004ppmで横ばい傾向にある。また、環境基準達成率は一般局で99.8%、自排局では100%を達成している。

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