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「環境基準」 とは

読み:
かんきょうきじゅん
英名:
Environmental Quality Standard

人の健康や生活環境を保全するために望ましい基準として定められた基準。環境基本法の規定に基づき、大気、騒音、水質、土壌について、どの程度に保つことを目標として施策を実施していくかの基準として定められている。1967年に制定された公害対策基本法で定められ、1993年に同法を受けて制定された環境基本法に引き継がれた。

環境基準は「維持されることが望ましい基準」であり、守られないからといってすぐに人の健康などに被害が出ることを意味するものではない。現在汚染されていない地域においては、少なくとも現状より悪化することがないように環境基準を設定し、維持していくことが望ましい。

環境基準を達成するために、事業所などから出る排水や排ガスには排出基準が設けられている。また、環境基準の達成率は環境白書で毎年、報告されている。環境基準は、その時点の科学的知見を基礎として定められているため、常に適切な科学的判断が加えられ、必要な改訂がなされなければならない。

ダイオキシン類に関しては、1999年に制定されたダイオキシン類対策特別措置法の規定に基づき、大気汚染、水質汚濁、土壌汚染の環境基準が定められている。

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