A: 従来のガソリンに、バイオ燃料やそれを原料に使った添加剤などを混ぜた燃料がバイオガソリンだ。国内では、大きく2種類が導入されつつある。そのうち、石油業界などが進めているETBE配合バイオガソリンは、従来のレギュラーガソリンに、植物などを原料とするバイオETBEを配合したもの。ETBEは「エチルターシャリーブチルエーテル」の略で、エタノールとイソブテンを合成してできた添加剤だ。バイオETBEに使われるエタノールは、トウモロコシなどの植物資源を発酵させてできたバイオエタノールを使っている。石油業界は、2010年に原油換算で21万klのETBE配合バイオガソリンを導入する予定だ。また、農林水産省や経済産業省などが公用車にETBE配合バイオガソリンを導入している。
A: バイオガソリンは、従来のガソリンにバイオ燃料やそれを原料に使った添加剤などを混ぜたものだ。国内では、大きく2種類が導入されつつあり、そのうち、環境省などが推進しているバイオエタノール3%混合ガソリン(E3)は、レギュラーガソリンに3%のバイオエタノールを直接混ぜたものだ。海外では同様に10%混ぜたものが「E10」といわれて使われているが、日本では現在(2008年3月)のところ、品質確保法に基づき、ガソリンに3%を超えてバイオエタノールを混ぜてはならない。エタノールはオクタン価(エンジン用燃料のアンチノック性を表す尺度で、これが高いほど自動車のエンジン内でノッキング=異常燃焼が起きにくい)が高い半面、ガソリンに混ぜると車の運転性や排気ガスに影響を与えたり、金属やゴムなどの材料に影響を及ぼしたりすることが知られている。エタノールの混合率が3%以下までなら、自動車の安全性や環境への影響がないことが確認されたため、2003年に品質確保法が改正され、体積比で3%までの混入が認められた。これを受けて環境省などでは、E3の実用化に向けた実証事業などを行っている。