A: 一般家庭に設置することで、発電と給湯を同時にできる燃料電池が「エネファーム」だ。都市ガスから取り出した水素を、空気中の酸素と化学反応させて発電する。また、その際に出る熱でお湯を沸かすことも可能だ。パナソニックと東京ガスが共同で開発し、2014年4月時点で出荷台数は3万台を超えるなど、家庭向けの創エネ機器としては異例の販売台数を記録している。省エネで省CO2かつ省スペースがヒットにつながった。エネファームのように、電気と熱を同時に発生させるシステムのことをコジェネレーションという。
A: 水素を燃料として走る燃料電池車(FCV)は、走行時に二酸化炭素(CO2)などを排出しないことから、次世代エコカーとして期待されている。自動車メーカーやエネルギー事業者などは、FCV量産車を2015年までに国内市場へ本格導入し、水素ステーションなどの供給インフラを先行整備する方針を共有している。また、2013年6月閣議決定の日本再興戦略は、2015年に4大都市圏を中心として、100カ所のステーションを整備するという目標を掲げている。しかし、設置が決定された水素ステーションは既設のものと建設予定のものをあわせて30件余りで、対応の遅れが目立つ。