- 読み:
- しょくひんえいせいほう
- 英名:
- Food Sanitation Law
食品の安全性を確保し、必要な規制を講ずることで、飲食に伴う衛生上の危害の発生を防ぎ、国民の健康を守るための法律。制定された1947年当時は終戦直後で、衛生水準が低く、頻発する食中毒などから人々の健康を守ることに主眼が置かれ、最低限の衛生を確保するという性格が強かった。しかし近年は、食中毒の発生・防止にとどまらず、食の安全や安心を求める消費者の強い要請から、総合的な食品の安全性の確保のために積極的な役割が期待されるようになり、たびたび改正された。2005年に導入されたポジティブリスト制度は、食品中に残留基準が設定されていない農薬などが残留する食品の製造、加工、販売などを、原則禁止する仕組みだ。