環境ホルモンは、生物の体内に取り込まれると、まるでホルモンのように働いて生殖機能などをかく乱するおそれのある物質のことで、正式には内分泌かく乱化学物質という。ある種の化学物質が生物のホルモン機能に作用して、生態系や人間の身体に影響を与えるといわれている。しかし、環境ホルモンについては、その実態が不明な部分が多く、現在多くの調査研究が進行中だ。環境省は2005年に対応方針を公表し、疑われる化学物質のリスト化を廃止するとともに、環境中濃度の実態把握及び暴露の測定、リスクの評価及び管理、リスクコミュニケーションなどを進めていくとしている。
内分泌かく乱化学物質は、どのようにして生物に影響を与えるのだろうか。
環境ホルモンについて調べたいが、どのような点に注意することが必要なのだろう。