化学物質などが環境を経由して、人の健康や動植物の生息、生育に悪影響を及ぼす可能性のこと。こうした悪影響を未然に防ぐためには、環境リスクの評価と、それに基づく適切な対策が必要となる。環境リスクの大きさは、化学物質の有害性の程度と、呼吸、飲食、皮膚接触などの経路で、どれだけ化学物質に接したかという暴露量で決まる。この有害性と暴露量に基づき、環境リスクを判定した上で、リスクとベネフィットを把握しながら管理していく環境リスク管理の考え方が、環境や化学物質に関する政策決定には必要であるとされている。また、環境リスクの管理にあたっては、多様な関係者が化学物質に関する正しい情報を共有し、意思疎通を図るリスクコミュニケーションが不可欠である。
少しでも有害性のある化学物質は、すぐにでも排除していくべきなのだろうか?
大手企業は環境リスク管理に余念がないが、中小企業にも可能だろうか?