北米原産の二枚貝。比較的大型の貝で、成貝は殻の長さが最大10cm以上になる。ハマグリと比べて丸みが強く、左右非対称な形をしている点が特長だ。厚く、硬い殻の表面に同心円状の肋(ろく:殻が成長した跡に残る線のこと)が現れる。殻の色は生育環境によって異なり、白っぽい灰色から黒っぽい色までさまざまだ。
ホンビノスガイは、貿易船のバラスト水に混入して日本沿岸の一部に定着していることが知られている。東京湾や横浜湾、多摩川などで見つかっており、「白ハマグリ」や「大アサリ」などの名称で市場にも出始めている。漁業従事者の新たな収入源として期待されつつあるが、外来生物であるため、在来生物種への影響などを注視する必要がある。