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「環境効率(エコエフィシェンシー)」 とは

読み:
かんきょうこうりつ

 環境効率とは、環境と経済両面の効率性を示す指標であり、英語ではエコエフィシェンシー(Eco-Efficiency)という。これまで重視されてきた生産効率に対し、製品やサービスに求められる本質的な機能を向上させるとともに、資源やエネルギーの使用を効率化することにより、その製品のライフサイクル全体での環境負荷を低減する考え方である。環境負荷と資源やエネルギーの消費を抑制しつつ、どれだけの価値を生み出したかを示す。製品を製造するために必要となった資源量、廃棄される資源量、製品のライフサイクル全体での温暖化ガス排出量などから評価される。「環境効率=製品・サービスの価値/環境負荷」であり、同じ機能や役割を果たす製品やサービスの生産過程などを比べたときに、それに伴い発生する環境への負荷が小さいほど、環境効率性が高いということになる。環境負荷を低減する方策としては、1) 材料やエネルギーの低減、2) 有害物質発生量の抑制、3) リサイクル性や持続利用性、4) 耐久性の向上―などがある。環境効率の考え方によれば、環境負荷を半減することと、機能を2倍に向上することは、同じ価値であると見なされるため、企業などが環境効率を指標として設定することにより、向上のための方策をとる努力を行うことにつながるとされる。ただし、環境負荷が増大しても、環境負荷の増加分以上に製品価値を高めた場合には、環境経営の成果はプラスと評価される。一方、資源やエネルギーの消費を4分の1にして同じ生産量を確保するファクター4や、同様に10分の1にすることをめざすファクター10など、環境効率の目標が研究者により提示されている。

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